建築関連資格の中で,一番難易度が高いと言われる「構造設計一級建築士」。
令和元年の合格(=講習修了)者の「217人」おめでとうございます!
全国で1年間の合格者が,200人程度。
こんなにも取得することが難しい「国家資格」が他にあるのでしょうか?
私が取得したのが,初年度の講習(試験)でしたので,あれからもう10年以上経過したのですね。
以下に,「構造設計一級建築士」免許の取得に関して,簡潔に要約いたします。
構造設計一級建築士の講習を受けることができる条件
- 「一級建築士」として,5年以上「構造設計」の業務に従事すること。
構造設計一級建築士になれる条件
- 所定の講習(2日間)のすべて講義に出席すること。
- 上記講習の「修了考査」において,全ての科目で合格すること。
令和元年の「講習受講者」と「講習修了者」の人数
- 講習受講者(771人)
- 講習修了者(217人)
- 講習修了率(28.1%)
令和元年の全国7か所「講習地別」の修了者数
- 札幌市 (3)
- 仙台市 (9)
- 東京都 (111)
- 名古屋市(22)
- 大阪府 (49)
- 広島市 (9)
- 福岡市 (14)
終了考査問題の概要
- 「法適合確認」/記述式/3時間(午前)
- 「構造設計」 /記述式・択一式/3時間(午後)
補足
建築士法上,「構造設計一級建築士」を取得することにおいて,「合格」という用語はありません。いわゆる「合格」を「終了」という用語を用いています。
とにかく,分かりにくい法文です。なぜ,複雑にしているのでしょうか?
実質的には,「合格」=「終了」という構図です。
難しく考える必要はありません。
講習(試験)は,上記の7か所のみで行われます。地方の受験者は,宿泊の予約をお忘れなく。
雑談
私の師匠は,建築を設計する上「意匠設計」・「構造設計」・「法律」を分離して設計をしてはならないという方針でしたので,私を含む全ての弟子(所員)は全員「構造設計一級建築士」を取得しています。
人間的にも素晴らしく,どのような質問に関しても丁寧に回答していただける師匠ですが,「建築を設計する」という行為には大変厳しい人でした。
「一級建築士」を所有している30数万人以上のみなさん,「構造設計」にも興味を持っていただきたいと思います。
難関資格ではありますが,「構造設計一級建築士」の取得にチャレンジしてみませんか?
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