政府,与党が住宅ローン減税の見直しを議論してます。Q and A 方式で,「一級建築士」がわかりやすく解説
Question
「住宅ローン減税」と何ですか?
Answer
国民の住宅購入を税金面から支援する制度です。
1972年に原型となる住宅取得控除が導入されて以降,
形を変えながら続いています。
住宅の取得に合わせて家具や家電を買う人が多いので,
景気を刺激する効果もあるとされ,
2019年に消費税率が10%に引き上げられた際に拡充されました。
Question
「現行制度」はどうなっていますか?
Answer
ローンを組んで住宅を購入した人が対象です。
年末のローン残高の1%を10年間,「所得税」や「住民税」から差し引くのが基本です。
一般的な住宅だと,残高の上限は4千万円です。
消税率が10%になった後に購入した人は特例で減税期間が13年間になっています。
Question
見直す理由は何ですか?
Answer
減税期間10年の人は21年末までに入居しなけれないなど,制度が期限切れを迎えるためです。
政府・与党は減税を延長する一方,
税金から差し引くローン残高の割合である控際率を1%から引き下げる方向で識論しています。
Question
引き下げるのはなぜですか?
Answer
歴史的な低金利が続く中,
年1%を下回る金利で住宅ローンを組んだ人の減税額が,
支払う利子より多くなる「逆ざや」が多発しているからです。
Question
ありがとうございました。
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