一級建築士学科試験 重要ポイント整理と確認問題「計画」03【学校教育施設】

一級建築士学科試験 重要ポイント整理 1-03 学科Ⅰ計画

保育所・幼稚園

  1. 乳児室の面積は,1.65㎡/人以上(保育室と兼用してはならない)。
  2. ほふく室の面積は,3.3㎡/人以上(保育室と兼用してはならない)。
    • ほふく室】とは:保育園の設備のひとつで,歩行ができない乳幼児がはいはいができるための部屋。厚生労働省が定める保育所設置基準では,乳児または満2歳に満たない幼児を入所させるために,乳児室またはほふく室の設置を必要としている。乳児室と兼用する保育施設もあるが,児童福祉施設最低基準として乳児室は幼児1人につき1.65㎡以上の面積が必要で,ほふく室は幼児1人につき3.30㎡以上の面積が必要と決められている。
  3. 保育室または遊戯室の床面積(保育室と遊戯室がある場合はその床面積の合計)は,1.98㎡/人以上。遊戯室は保育室と兼用できる。
  4. 保育室・遊戯室・便所は原則として1階に配置する。
    ただし,園舎が耐火建築物で,幼児の待避上必要な施設を備える場合は,2階に設置できる。
  5. 歳児の1人当たりの保育室床面積は,45歳児よりも広く計画する。
  6. 便所の扉は大人が見守れる高さ(100120cm程度)とする。
  7. 扉は引き戸がよい。
ほふく室の例
ほふく室の例(引用元:津やるき保育園)

学校の運営方式

総合教室型特別教室型教科教室型
方式区分     すべての教科を普通教室で行う方式。特別な設備を要する教科は,特別教室で行う方式。すべての教科を専用教室で行う方式。
教室の形態学級数に対応する普通教室を設ける。学級数に対応する普通教室と特定教科の特別教室を設ける。すべての教科に専用の教科教室を設ける。
長所学級のまとまり,落ち着きが確保でき,生徒の移動がないため,心理的に安定する。学級のまとまり,落ち着きが確保でき,総合教室型よりも教育内容は充実できる。専門性を活かし,教育内容をより充実できる。
教室全体の利用率は高い
短所各教室の床面積と設備費は増加する。全教室数が増加し,各教室の利用率が低い毎時間移動するので多少混乱する。
クラスルームの専用化ができないので,落ち着かない
適用学校幼稚園
小学校低学年など
小学校の中学年以上
中学校・高校など
中学校・高校・大学など
対応/その他教室の内容を強化する。小学校の高・低学年の分離を重視する。
現在の学校の大部分が採用している。
移動しやすいブロックプランとする。
ホームベースなどを必要とする。
学校の運営方式の比較表

複数の教師が担当するチームティーチング方式,学年の枠を取り外す無学年プログラム学習方式などに合わせて,フレキシブルな学習に対応するオープンスペースの確保や設備・教材の充実が,重要な課題となっている。

学校の校地・校舎の計画

学校の敷地

運動場以外は自然地形の高低差,樹木などを活用する。

校舎の通路(廊下・階段など)の面積

校舎全体の30~35%

校舎の配置

小学校の低学年と高学年のゾーンは分離する。

上下足の履き替え方式

校舎内を汚さないためには,上下足の領域を明確にした線履き替え方式とする。
履き替え線を設定して,下足ゾーン側に上足入れを,上足ゾーン側に下足入れを設けることが有効。

学校の各室計画

普通教室

7mx9mが標準。児童1人当たり約1.6

特別教室

特別教室は小学校では,低学年よりも高学年の教室の近くに配置する。

  • 小学校の理科教室:2.0~2.5㎡/人
  • 中学校の理科教室:3.0㎡/人

図書室

学校の中心に配置
メディアセンターとしての機能も担う。

職員室

執務空間以外に,休憩の場所,相談コーナーなども考慮する。

廊下の幅員

片廊下1.8m以上,中廊下2.3m以上

教室内環境

  • 有効採光面積:床面積の1/5以上
  • 照度規準:200~750lx(500lx以上)
  • 換気回数:3~4回/h

屋内運動場(体育館)

  1. 体育館は,防暑計画上,長軸を東西方向に配置し,自然採光と夏期の通風・換気に配慮する。
  2. 体育館の大きさは,バスケットボールコート2面並列を基準とし,高校の場合,32x41m程度必要。
  3. ボールゲームを行なう場合の最低天井高は,7m以上必要。
    バレーポールコート:12.5m以上(センターライン),10.5m以上(エンドライン)
    屋内テニスコート:12m以上

確認問題(YouTube)

参考文献:ポイント整理と確認問題(総合資格学院)

参考リンク集

一級建築士学科試験対応版【重要ポイント整理と確認問題】

二級建築士学科試験対策にも活用してください。

学科Ⅰ(計画)

01「都市計画
02「居住施設

04「社会教育施設

学科Ⅱ(環境・設備)

学科Ⅱ(環境・設備)

学科Ⅲ(法規)

学科Ⅲ(法規)

学科Ⅳ(構造)

学科Ⅳ(構造)

学科Ⅴ(施工)

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一級建築士学科試験過去問

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