一級建築士学科試験 重要ポイント整理と確認問題「構造(知識編)」02【構造計画】

一級建築士学科試験 重要ポイント整理 構造計画 学科Ⅳ構造(知識編)

エキスパンションジョイント

エキスパンションジョイント

エキスパンションジョイント (Expansion jointmovement joint) とは,異なる性状を持った構造体同士を分割し,構造物にかかる破壊的な力を伝達しないようにする継目である。地震,温度変化による伸縮,地盤が不均一なため発生する不同沈下など,様々な外力を吸収するために設けられ,損壊を最小限に抑える役割を持つ一般的な建築金物である。エキスパンション (expansion) とは,拡大・膨張を意味する。図面上はExp.Jと表記される。(引用元:Wikipedia

エキスパンションジョイントの設置例
引用元:ABC商会 https://www.abc-t.co.jp/columns/201701expj.html

重心と剛心

重心と剛心
  • 重心:層剪断力の合力点
  • 剛心:水平剛性の中心(壁が偏在すると,剛心は壁のある方向にずれる)

ねじれ変形を避けるため,各階の重心と剛心の距離は離れないように耐震要素(耐力壁等)を配置する。

剛性の変化

剛性率(剛性の変化)

建築物の各階ごとに剛性の偏りがあると,剛性の小さい階に地震時変形・損傷が集中しやすい。各階の相対的な変形のしやすさの制限値として剛性率0.6以上と規定(令第82条の6第二号イ)

面内剛性

床の面内剛性

床を伝わって水平力が耐力壁へ流れるが,開口があると伝わらない。また,床の面内の変形が大きくても伝わりにくい。

鉛直荷重時と水平荷重時の隅柱と中柱の応力

鉛直荷重時と水平荷重時の隅柱と中柱の応力図
鉛直荷重時と水平荷重時の応力図

短柱(鉄筋コンクリート造)

鉄筋コンクリート造の短柱

腰壁,垂れ壁が付くと柱の変形可能長さが短くなり,せん断破壊しやすくなる

構造スリット耐震スリット)を設けることで,短柱になることを防ぐ

連層耐力壁(連層耐震壁)

連層耐力壁(連層耐震壁)の曲げ降伏と剪断破壊

最下階から最上階まで連続している耐力壁(耐震壁)を,連層耐力壁(連層耐震壁)という。

曲げ降伏は,剪断破壊により崩壊する場合と比べ,急激な耐力低下を生ずることがなく靭性に富む破壊形式である。

塔状建築物

超高層建築物などの細長い構造物に強風が当たると,その両側後方に交互に生じる渦の影響で,風向きと直角の方向に振動を生じ,その振動は,風方向の振動より大きくなることがある

超高層建築物などの細長い構造物は風向の直角方向に振動

(試験対策としては,詳細は割愛しますが詳しく知りたい方は,こちらを参照してください。)

確認問題(YouTube)

参考文献:ポイント整理と確認問題(総合資格学院),株式会社 エービーシー商会

リンク集

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学科Ⅰ(計画)

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学科Ⅱ(環境・設備)

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学科Ⅲ(法規)

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学科Ⅳ(構造)知識編

01 「構造設計の基礎

03 「鉄骨構造
04 「鉄筋コンクリート造

学科Ⅴ(施工)

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