安全衛生管理体制
安全で快適な作業環境を作るため,元請負業者と下請負業者が一体となって安全衛生管理体制を確立する。安全衛生管理は,現場代理人が責任者となって行う。
元請 |
統括安全衛生責任者 (元請の所長) |
工事現場における統括的な安全衛生管理 |
元方安全衛生管理者 (元請の副所長,主任) |
統括安全衛生責任者の補佐 (技術的事項の管理) |
|
下請 |
安全衛生責任者 (下請の職長) |
統括安全衛生責任者と作業員との連絡調整 |
作業における安全衛生
事業者は、労働災害を防止するため,一定の作業について有資格者の中から作業主任者を選任しなければならない。
名称 | 選任すべき作業 |
① 型枠支保エの組立て等作業主任者 | 型枠支保エの組立てまたは解体作業 |
② 土止め支保工作業主任者 | 土止め(山留め)支保エの切ばりまたは腹起しの取付け・取外しの作業 |
③ 地山の掘削作業主任者 | 掘削面の高さが2m以上となる地山掘削作業 |
④ 足場の組立て等作業主任者 | つり足場,張出し足場または高さ5m以上の足場の組立て,解体または変更の作業 |
⑤ 建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者 | 建築物の骨組などで高さ5m以上の金属製の部材により構成されるものの組立て,解体または変更の作業 |
⑥ コンクリート造の工作物の解体等作業主任者 | 高さが5m以上のコンクリート造のエ作物の解体または破壊の作業 |
⑦ 石綿作業主任者 | 石綿若しくは石綿をその重量の0.1%を超えて含有する建材などを取り扱う作業 |
建設業法関連
施工体制台帳および施工体系図を作成する要件
発注者から直接建設工事(公共工事を除く。)を請け負った特定建設業者は、下請契約の請負代金の額が、建築一式工事では 6,000万円以上,その他のエ事では 4,000万円以上となる場合に作成する。
主任技術者および監理技術者の設置要件
- 建設業者は,請け負った建設工事を施工するときに,主任技術者を置く。(元請・下請)
- 発注者から直接建設工事を請け負った特定建設業者は,下請契約の請負代金の額が,建築ー式工事では 6,000万円以上,その他の工事では 4,000万円以上となる場合に監理技術者を設置する。
専任の主任技術者または監理技術者とする要件
公共性のある施設もしくは工作物または多数の者が利用する施設等重要な工事で,請負代金の額が,建築一式工事で 7,000万円(その他の工事は 3,500万円)以上の建設工事の場合,主任技術者または監理技術者は,専任の者としなければならない。(元請・下請とも)
材料管理に関する一般事項
- JISまたはJASのマーク表示のある材料並びに規格,基準などの規格証明書が添付された材料は,設計図書に定める品質および性能を有するものとして取り扱うことができ,材料の試験は省略できる。
- 仕上塗材,塗料,シーリング材,接着剤その他の化学製品の取扱いに当たり,当該製品の製造所が作成した安全データシート(SDS) を常備し,記載内容の周知徹底を図るため,ラベル等により,取り扱う化学品の情報を作業場内に表示し,作業者の健康,安全の確保及び環境保全に努める。
各材料の取扱いに関する留意点
セメント
保管場所は,床を30cm以上あげる。
骨材
人工軽量骨材や吸水性の大きい高炉スラグ砕石などは,これを用いたコンクリートの圧送時に骨材の圧力吸水によって圧送性が低下するのを避けるために,事前に散水して吸水(プレソーキング)させる。
せき板
せき板に用いる木材やコンクリート用型枠合板の保管は,通風をよくして乾燥させる。直射日光が当たるのを避け,濡らさないように注意する。
PC板
平積みとして保管する場合は,台木を2本使用し,積重ね枚数は6枚以下とする。また,柱部材の平置きの場合,積み重ねは,安定性を考慮して2段までとする。
板ガラス
原則として縦置き(床面との角度85゜程度)とし,乾燥した場所にロープなどで緊結して保管する。
カーペット
ロールカーペットは縦置きせず、必ず横に倒して,2~3段までの俵積みとする。タイルカーペットの場合は,5~6段積みまでとする。
確認問題(YouTube)
参考文献:1級建築士試験 学科 ポイント整理と確認問題(総合資格学院)
参考リンク集
一級建築士学科試験対応版 重要ポイント整理と確認問題
二級建築士対策にも活用してください。
学科Ⅰ(計画)
学科Ⅱ(環境・設備)
学科Ⅲ(法規)
学科Ⅳ(構造)
学科Ⅴ(施工)
01 「施工計画」
03 「申請・届出」
一級建築士学科試験過去問
【hint!】「言うまでもなく,過去問対策は重要です。」
二級建築士学科試験過去問
【hint!】「基礎対策に二級建築士学科試験は,基本的な良問が多いです。」
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