色の3属性
色相(Hue)
赤,黄,緑などの色あいを表す。波長が関係する。
明度(Value)
明るさの程度を表す。反射率が関係する。
彩度(Chroma)
色の鮮やかさ(清濁)を表す。色の純粋さが関係する。
マンセル表色系
マンセル記号
有彩色:HV/C (H:色相,V:明度,C:彩度)で表す。(例)7.5YR 5 / 4
無彩色: V(明度)のみで表す。(例)N5
補色
マンセル色相環の対角線上にある色の関係を,補色関係にある色という。
純色
各色相のなかで彩度が最高のものを純色という。
マンセル色立体
- 円周上に色相(マンセルヒュー),縦方向に明度(マンセルバリュー),中心軸から放射状に彩度(マンセルクロマ)を示す。
- 明度は完全な黒を0,完全な白を10とする11段階に区分している。
色の心理的効果
色の見え方
面積効果
同じ色でも,面積が大きくなると,明度・彩度ともに高く感じる。
照度効果
同じ色でも,照度が高いと,明度・彩度ともに高く感じる。
プルキンエ現象
明るい所では,555[nm]の波長(緑~黄)が最も敏感であり,暗い所では視感度にずれを生じ,青~青緑色が最も強く感じられる。
色相対比
2つの色を対比すると,色相環の円周に沿って色相が離れて見える。
明度対比
同じ色でも,明度の低い色を背景にした場合は,実際の色よりも明度が高く見え,反対に,明度の高い色を背景にした場合は,実際の色よりも明度が低く見える。
彩度対比
同じ色でも,背景色が鮮やかであると,くすんで低彩度に見え,反対に,背景色がくすんでいると,鮮やかに高彩度に見える。
視認性
同じ条件下での色の見えやすの度合を視認性という。一般に,対象と背景との明度の差が大きいほど視認性が高い。
誘目性
たくさんの色の中での目立ちやすさを誘目性という。
一般に,無彩色よりも有彩色のほうが高く,色相では赤が最も高く,青がこれに続き,緑は最も低い。また,明度・彩度が高いほど誘目性は高くなる。誘目性は視認性とは異なり,心理的な影響もある。
確認問題(YouTube)
参考文献:ポイント整理と確認問題(総合資格学院),ロックペイント株式会社,一般社団法人日本カラリスト協会
参考リンク集
一級建築士学科試験対応版【重要ポイント整理と確認問題】
二級建築士学科試験対策にも活用してください。
学科Ⅰ(計画)
学科Ⅱ(環境・設備)
04 「室内気候と気象」
学科Ⅲ(法規)
学科Ⅳ(構造)
学科Ⅴ(施工)
一級建築士学科試験過去問
【hint!】「言うまでもなく,過去問対策は重要です。」
二級建築士学科試験過去問
【hint!】「基礎対策に二級建築士学科試験は,基本的な良問が多いです。」
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